人生詰んでも酒を飲む

生まれてこのかた、生きることを面倒に感じなかった瞬間はなかった。そんな僕もお酒を飲んだら元気になります。

はじめまして。

 とりわけ、なんの野心があるわけでもない。まして、才能などない。そんな僕が、日々のことを書き綴れる場所がほしいという思いから、ブログというものをやってみようと思って始めました。

 はじめまして。申し遅れましたが、詰んでる君と申します。20代にして、人生が億劫な、社会の外れ値ともいうべき人間です。自己紹介も兼ねて、生い立ちを簡単に紹介します。

 

 僕の生まれは本州では北国の部類。冬になると海からの風が吹きつけて凍えるような寒さに苦しむようなところです。そんな場所で生まれ育った僕は、寒さと戦うべく、幼少の頃から十分な皮下脂肪を身にまとっています。海と山以外は何もないようなところでしたが、それゆえに魚の幸、山の幸のおいしさはぴか一でした。食に恵まれたことも、きっと僕の体を肥やした原因に違いありません。

澄まし汁の中に揺れるウニがいちごのようだと名付けられた「いちご煮」。アワビからの良い出汁と相まって、上品ながら深い味わい。刻んだ大葉を薬味にして。

 

白焼の小麦粉の香りのたつ南部せんべいは、鶏肉の出汁を吸ってふっくらもちもち。冬の味のせんべい汁


 さて、そんな恵まれた体形に加えて、幼いころからのコミュニケーションの難しさを抱えた僕です。僕自身は控えめに生きていたかったのですが、学校ではどうしても浮いた存在になってしまうのです。北国の人の心は温かいといいますが、それは嘘っぱち。窮屈なムラ社会の縮図ともいえる中学校では、辛いいじめの対象になることもありました。友達もごく限られていたし、家族からも時として虐げられる日々。もともとの気性も相まって、すっかり孤独を愛するようになっていました。 

 そんな情けない性格をぶら下げたまま、いたずらに時を過ごしていると、成人式もとうにすぎていました。大学に入ってからは仲良くしてくれる奇特な友達もいてくれて(変わった人の多い大学だったので……)、それなりに楽しい日々だったとは思います。そんな日々の中でも、ふと、電池の充電が切れたように、ゴミを積み上げた部屋に一人こもりきりになってしまうことがあります。一人きりの僕と。気づけば、アルコール飲料の缶が積み上がっていたり。時には、大容量紙パックやペットボトル、一升瓶が並んでいたり。お酒は孤独のパートナーですからね。一人で飲む酒のおいしさは無上です。

 

すっきり辛口で飲みやすい。港町の酒。

 

 もともと、酒飲みとしての素質は高かったと思います。北国の遺伝子でアルコールやその中間代謝物の代謝もばっちりだし。なにより、北国の塩辛くて癖の強い食べ物はお酒にピッタリくるのです。僕の舌はそういうアテにジャスト・フィットしていたのです。どうして酒が進まないはずがありましょうか。

この手の瓶ものは欠かせない。いくらもウニもホヤもある。これぞ佳肴。ごはんにも。 

 

 これからは孤独を愛する酒飲みの心に寄り添った記事を書いていきたいです。もちろんそうではない方も楽しんでくだされば恐悦至極です。どうぞよろしくお願いします。人文系学問などについての、書評などのネタも入れられたら入れていきます。

 僕の性格はこんなもん。